志津ココロ歯科副院長の天沼です。
志津ココロ歯科では虫歯や歯周病のリスクを調べるために様々な検査を行っています。
唾液の検査もその一つです。
唾液の検査では、お口の中にいる虫歯菌の強さ、虫歯のなりやすさ、歯周病菌の種類など
検査内容によって様々な情報を得ることができます。
検査方法は簡単です。
まず、ガムのようなものを噛んでいただきます。
徐々に口の中に溜まった唾液を集めます。
次に専用の容器に採取した唾液をいれ待ちます
でた検査結果をもとに、患者さまの口の中の状態に合わせてカウンセリングを行います。
妊娠を機にお母様方にこの検査を進めることもあります。
虫歯や歯周病は感染症であり、子供の場合親から感染するリスクが高いことがわかっているためです。
私自身も子供に感染するリスクを減らそうとこの検査を受けています。
虫歯ができやすくて悩んでいる方はもちろん
妊娠中の方、小さなお子様がいらっしゃる方におすすめの検査です。
2016年6月10日 カテゴリ:子供の虫歯予防, 歯の健康ブログ
志津ココロ歯科
副院長の天沼です。
患者様にキシリトール摂取についてのお話をすると
「でも薬みたいでかなかなか抵抗が・・・」
という話になることがあります。
ご安心ください。キシリトールは薬物ではなくあくまで食品です。
薬ではないのでもちろん中毒性はありません。
また、2つの国際機関(FAO国際農業機関/WHO世界保健機構)によると「キシリトールの消費に特別な制限は不要」とされています。
つまり、『キシリトールを取るのは1日○○グラムまで』などの制限がないということです。
それだけ安心で安全な天然甘味料食品であるということが言えます。
糖を日ごろから気を付けていらっしゃる方には大切な事ですが、血糖値にも影響はありません。
しかし、摂りすぎるとおなかがゆるくなることがあります。
虫歯菌の抑制に必要とされる推奨摂取量範囲であればキシリトールは下痢の誘発にはならないという研究もありますので
安心して召し上がっていただければと思います。
志津ココロ歯科ではキシリトールの理想的な摂取の仕方についても
カウンセリングを行っております。
タブレットやガムをお選びになる際には、ぜひキシリトール100%の物をおすすめします。
2016年4月25日 カテゴリ:子供の虫歯予防, 歯の健康ブログ
あるアンケートによると
全国の10代から60代男女100名中
ご自身のお口のにおいを気にされている方は
33%という結果が出ました。
人間が感じるにおいは主に
卵が腐ったようなにおいの硫化水素
血なまぐさいにおいのメチルメルカプタン
生ごみのようなにおいのジメチルサルファイド
の3つに分けることができます。
口臭はこの3つの他、様々なにおいが混じって感じられます。
口臭の原因には原因となる病気がない「生理的口臭」と
何らかの病気の症状として口臭が現れる「病的口臭」に分けられます。
生理的口臭の原因で多いのが、舌の表面や歯についた汚れです。
定期的に歯科医院で口の中のケアをすることで
臭いの原因となる細菌の増殖を軽減することができます。
4月は新しい出会いの多い季節です。
口臭が気になる方は、新年度を前に
ぜひ一度歯科医院でお口のケアを受けてみてはいかがでしょうか?
2016年3月18日 カテゴリ:歯の健康ブログ
こんにちは
志津ココロ歯科副院長の天沼です。
歯ブラシの交換時期
ご存知ですか?
歯ブラシの製造メーカーさんに問い合わせると
1か月に一回の交換を推奨しているメーカーさんが多いようです。
よく毛先が開くと交換と耳にします。
歯ブラシのヘッド裏側から見て毛先が見えるようなら交換してください。
というものです。
ここまで開くと歯に歯ブラシをあてても毛先がきちんとあたらないので
せっかく時間をかけてお掃除しても上手く汚れが落ちません。
また、歯ブラシの毛先の材質はナイロンでできていることが多く
ナイロンは使い込むうちに弾力性が失われてしまいます。
弾力性がなくなると、やはり汚れは取りにくくなってしまうので
毛先が開いていなくても
弾力性がなくなる前に歯ブラシの交換をお勧めします。
2016年2月20日 カテゴリ:子供の虫歯予防, 歯の健康ブログ
オーストリア咬合学の仮説によると
人間が四足歩行から二足歩行に進化する過程で
歯並びは悪くなったと考えられています。
ヒトは重い頭を持ち上げ体の中心に乗せるために、前後的に広かった口の中を
小さくする必要がありました。
歯の大きさは変わらないのに口の中は狭くなった・・・
おおきい花壇に花を10本植えるのと狭い花壇に花を10本植えるのでは
おおきい花壇の方がゆとりを持ってきれいに並べることができます。
よく噛み、顎を育てることで少しでも歯並びの悪化を防ぐことができれば・・・
ココロ歯科ではよく噛む事と、口の周りの筋肉を鍛える事を治療の中でおすすめしています。
ご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。
☆こちらのホームページでは当院で行われる矯正治療全般について詳しく掲載しています。
http://www.cocoro-kyousei.com/
2016年1月12日 カテゴリ:歯の健康ブログ, 矯正治療
先日東京八重洲にてセミナーを受講してきました。
今年最後のセミナーはホワイトニングのセミナーです。
今回受講してきたホワイトニングは従来のホワイトニングに比べ
つややかに仕上がるのが特徴です。(いつかこちらのブログで症例をご紹介したいと思います)
第一印象に残るものとして、特に白いものが印象に残るといわれています。
人の顔で白いものというと『目』と『歯』
目が印象に残るというのはイメージがわく方も多いと思いますが
歯もかなり印象を左右します。
白くきれいに並んだ歯は、清潔で美しい印象を残します。
ですので、歯の自然な白さもとても大切だと考えています。
安心して安全なホワイトニングの施術を受けていただけるよう、準備を進めてまいりたいと思います。
2015年12月21日 カテゴリ:歯の健康ブログ
唾液の量が減り、口が乾くドライマウスの対処マッサージについてご紹介します。
唾液を作る唾液腺を刺激するマッサージです。気になる方は是非毎日の習慣に取り入れてみてください。
唾液腺はお口の中に3か所あります。
力を入れずに指で軽く圧迫するようにやさしく行いましょう。
①耳下腺(じかせん)
耳たぶのやや前方、上の奥歯のあたりのほほに人差し指をあて、指全体でやさしく押します。
酸っぱい食べ物を想像するとスーッと唾液が出てくるところです。
5~10回繰り返します。
②顎下腺(がっかせん)
あごの骨の内側の柔らかい部分です。指をあて、耳の下からあごの先までやさしく押します。5~10回繰り返します。
③舌下腺(ぜっかせん)
あごの先のとがった部分の内側舌の付け根にあります。下あごから舌を押し上げるように、両手の親指でグーっと押します。
5~10回繰り返します。
2015年11月27日 カテゴリ:歯の健康ブログ
もっと早く来ればよかったですね・・・
先日お会いした患者様がこのようにおっしゃいました。
患者様にとっても、私たちにとっても一番つらい瞬間です。
この時は
「この歯はもう残せませんよ。」そうお伝えしなければならなかったのです。
いつもいつも思うのですが
一番悔しいのが歯がぐらぐらしている状態で来院されるケースです。
ぶつけて、けがしてグラグラしたわけではありません。
歯周病が進行して骨の支えがなくなりぐらぐらしているケースです。
歯周病の多くは長年かけて進行します。
早く気が付いて治療を開始すればくい止められることがほとんどです。
定期的に検診を受けて、早期発見していれば残せたかもしれないケースは
本当に悔しいしできれば治療する側も抜きたくない。
私たちもさらに、今以上に歯周病の怖さを啓蒙していかなければならないと感じました。
2015年11月13日 カテゴリ:歯の健康ブログ
現在、30歳以上の成人の約80%が歯周病にかかっており、歯の喪失原因の第1位になっています。
昔に比べ、虫歯の数は減少しているものの、歯周病の方の人数はなかなか減少していません。
なぜなのでしょうか・・・?
その原因の一つとして
歯周病は自分では気が付きにくい
というのがあります。
日ごろから、意識していれば
「そういえば・・・」と気が付くこともあるかと思いますので
セルフチェック項目をまとめてみました。
お時間のある時、気になる方は一度確認してみてください。
□歯ぐきがむずむずする
□はみがきをすると出血する
□朝起きた時に口の中がねばねばする
□歯と歯の間に隙間ができてきた
□歯が長くなったように感じる
□口臭が気になる
セルフチェックであてはまる項目がある方は、受診の際歯周病の検査を受けることをお勧めします。
歯周病は、重症化すると歯を残すのが難しくなります。
早めに見つけて、進行を食い止めることが歯の寿命を延ばすことにつながります。
なるべく長くご自身の歯で
お食事をしていただきたい、会話を楽しんでいただきたい。
と考えていますので、少しでも気になることがありましたらお気軽ご相談ください。
2015年11月7日 カテゴリ:歯の健康ブログ
歯周病は菌によって引き起こされる歯の周りの炎症性疾患です。
この歯周病はお口の中だけの病気だととらえられがちですが、近年、歯周病の原因菌が全身にもたらす影響、また全身の状態が歯周組織に与える影響もわかってきました。
主に、影響がある全身疾患を5つにまとめてみました。
1.糖尿病と歯周病
歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯周病にかかっている人が多いという報告がされています。
さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになってきました。つまり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられるようになってきたのです。
2.心疾患と歯周病
歯周病が原因で発生した炎症物質が血管内に侵入すると、動脈硬化を招き心筋梗塞や狭心症などを引き起こす原因になります。また、菌の侵入により細菌性心内膜炎になる場合もあります。口の中の歯周病菌の量を少ない状態にコントロールすることがとても大切です。
3.骨粗鬆症と歯周病
長年の生活習慣などが原因で引き起こされる骨粗鬆症は、歯周病の進行を助長することがあります。骨がもろくなりやすくなり歯周病の進行を早めると考えられています。
4.妊娠と歯周病
妊娠中の体内に歯周病菌が侵入すると早産のリスクが高くなり、結果低体重児出産が多くなるとの報告がされています。歯周病菌がへその緒と通じて胎児に影響するため妊娠中はもちろん、妊娠前から口の中の菌のコントロールが重要とされています。
5.肺炎と歯周病
高齢者の肺炎の70%が誤嚥性肺炎といわれています。誤嚥性肺炎とは、生理機能が低下し誤って食べ物などが肺に入った時に唾液などに含まれる菌が肺に入り、炎症を起こす病気です。
この誤嚥性肺炎は重篤になると死につながることもありますので、ゴックンとうまく飲み込む嚥下の訓練、お口の中の菌のコントロールの重要性が叫ばれています。
いずれの病気も、悪化を防ぐためには口の中の菌を増やさないようにすることが大切です。
日頃のプラークコントロールと、定期的な歯科医院での口腔ケアが健康を守ることにもつながります。
2015年10月21日 カテゴリ:歯の健康ブログ